露出について
※この記事は殆ど自分用のメモです.露出の3要素とEVについて書いてます.
- 語彙
露出:F値,シャッタースピード,ISO感度の組み合わせで決める.
F値:
口径と焦点距離の比.「絞り」とも言う.
1.4,2,2.8,4,5.6,8,11,16,22,32 と段階的に変化する.
1段ずつの変化だと細かい調整ができないので,実際は1/3段や1/2段ずつ変化させるカメラ・レンズが多い.
絞りを開くと明るくなり,被写界深度が浅くなる.(ボケる)
絞り込むと暗くなり,被写界深度が深くなる.(はっきり写る)
シャッタースピード(ss):
センサー・フィルムに光があたっている時間.ミラーレスでは先幕が開いてから後幕が閉まるまでの時間.
「1/50s」というように分数(秒)で表す事が多い.
ssが長いと明るくなり,ブレやすくなる.
ssが短いと暗くなり,ブレにくくなる.
一般的にssが「1/焦点距離(mm)」よりも短くなると,手ブレすると言われが,個人差がある.
センサー・フィルムの光に対する感度.
フィルムカメラの場合はフィルムごとに決まった値になっている.
一般的に売られているものではISO100やISO400が多い.
デジタルカメラの場合は1枚毎にカメラ側で設定できる.
フルサイズのフラッグシップ機だとISO50~約20万まで設定できたりする.
実際に使うのは100~5000くらい.
ISO感度を上げると明るくなり,ノイズ(ザラザラした感じ)が乗る.
ISO感度を下げると暗くなる.
EV(Exposure Value):
露出の光量を表す単位.
1s,F1.0,ISO100を「EV1」として,露出を2倍にすると「EV2」,4倍にすると「EV3」というように表す.値が大きいほど明るい.
しかし,実際には「今の露出からEV1(1段)上げる/下げる」といような使い方が多い.
カメラのボディについている露出補正ダイヤルはこのEVを用いて露出を調整している.つまり,露出補正ダイヤルを+1に回せばEV1だけ自動で上げてくれる.
上げ下げの計算は難しくない.
Fの場合は,1.4,2,2.8,4,…がEV1段分の変化である.
ssとISOは数値を倍にするとEV1段だけ上がり,1/2にするとEV1段だけ下がる.
(例)同じ環境,被写体を撮ったとき,以下の露出では明るさが同じ.
1/50s,F4,ISO1000
1/50s,F8,ISO500
1/25s,F8,ISO1000